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これも本能?   


実家で11年飼っていた犬(ジョン)が、
“もしかしたらもう長くないかもしれない”と実家から連絡がありました。

わたしの子供(7歳、男子)は小さい頃から実家に連れていくと、
実家の父と一緒にこの犬ジョンの散歩出かけたり、
ご飯をあげたりと、仲良くしていました。

子供に事情を話をしたら、
つい半月前に遊びに行った時にはとても元気だったし、
目の前で弱っている姿をみてるわけでもないので
イマイチ実感が湧かない感じでしたが、状況は理解した様子。

すぐにお見舞いに行けたらよかったのですが、
ちょっとすぐには都合がつなかい状況だったので、子供に

“ジョンくんにお見舞いの手紙を書いてあげるのはどう?”

と、提案してみました。

子供はその時、小学校&学童から戻ってきたところで、
遊びに遊んで(勉強にではなく。笑)疲れ切っていて、
ヘタすると寝てしまいそうな状態でした。

なので、

“また明日書くわ~~~”

という感じで、一旦ゴロンと寝転んでしまいました。

わたしは、仕方ないか…と思いつつも、
連絡をしてきた父が相当こたえているのを感じて、
元気付けをしたい気持ちがあり、
(孫から手紙が届いたらそれだけで元気が出るかもな…と。)

“ジョンくん、あなたからの応援の手紙が届いたら
元気になって病気も治るかもね…”

と、ちょっと軽くハッパをかけてみました。

それを子供は寝転んだまま聞いていたのですが、
ほんのちょっと間を置いてムクっと起き上がり、
こんなことを言ってきました。

“なんか、すごく不思議なんやけど!!
ボクが書いた手紙でジョンくんが元気になれるかもって想像したら、
なんか疲れがなくなってきて、どんどん元気になってきた!!
でも、ほんま、なんでやろう?
とにかく、今からすぐに手紙を書くわ♪”

と。

本当に顔色もよくなり、
さっきまで半分寝ていたような眼がイキイキ光り出していました。

わたしはその時、
“やっぱり”
と、確信しました。

子供に何が起きたのか?

わたしは以前から自分の体感を通じて思っていたことだったのですが、
ヒトって、自分以外の仲間を助けたり、支えたり、力を分けようとする時に
根源のところから元気、チカラが出るように出来ているのではないか?と。

性善説とかそういう問題ではなくて、
本能?のレベルのことかもしれないな、と。
(種の保存に関わる本能?
自分たちや、自分たちと広い意味で仲間と捉えられる種を残すために
自分以外の存在にチカラを与えようとすると元気、チカラが余分に出るという?)

性格とか、生き方とか、価値観とか、
そういうことと関係なく本能レベルでそういうことって
誰しもの中に仕組まれているのでは…と思っていたのですが、
今回、まだ自分の心の中を分析したり、洞察したりすることが
殆ど出来ないであろう“7歳男子”(7歳“女子”だったら違うかもですが。偏見?笑)
にそれが起きたので“やっぱり”と思ったのでした。

心からそう思えないから…とか、
本音では他人のことなんでどうでもいいって思ってるからとか、
偽善ぽいから…とか、
善い悪いとか、正しいとか間違ってるとか、
そういうところで気持ち的にひっかかっていたとしても、
自分が元気が無いときほど機械的にでもいいから、
自分が元気になるためにと割り切ってもいいから、
他の存在のために何か動いてみるということを試してみられたら、
今まで入りにくかった本能のある部分のスイッチがONになって、
これまで感じられなかった種類の“元気”を体感出来るかもしれません。
…いのちの仕組みとして。

ちなみに子供は、その後、一気に
絵手紙的な、絵と言葉でジョンを励ます力作を書き上げ、
眠い、しんどいと言ってたのに、
なぜか事前に渡されていた春休みの宿題にまで手をつけ…!
(スイッチ入りすぎ?)

実家のジョンは、子供の思いやエネルギーが届いたせいかどうかは
わかりませんが、少し容態が落ち着いているようです。

by kco1111 | 2015-03-27 21:34

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